ドローン個別申請、法律の迷宮から抜け出すための完全攻略ガイド

 

ドローンでビジネスを始めたいけど、法律が複雑で何から手を付ければいいか分からない…」もしあなたがそう感じているなら、この記事こそが、あなたがドローンを安全かつ合法的に飛ばすための羅針盤となるでしょう。

ドローンの活躍の場は、農業、建設業、物流、映像制作と、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで広がっています。

しかし、その裏側には、航空法をはじめとする様々な法律や規制が存在し、特に**「ドローン個別申請」**は、特定の条件下での飛行に求められる、より専門的な手続きです。

包括申請のように「この条件と場所なら、しばらくOK!」というわけにはいかないのが個別申請。

「いつ、どこで、どんな目的で飛ばすのか」を、飛行のケースごとにピンポイントで申請する必要があります。

「え、じゃあ個別申請って面倒くさいだけなの?」と思われるかもしれません。

しかし、包括申請ではどうしても許可が下りないような、より特殊な条件下での飛行を実現できる可能性があるのが、個別申請の大きなメリットなんです。

ただし、許可される期間や飛行範囲は、その都度厳しく審査されるため、原則として案件ごとの申請が求められます。

「どんな時に個別申請が必要になるの?」

代表的なケースを見ていきましょう。あなたのビジネスで該当する項目をチェックしてみてください。

  1. 空港など、航空機の離着陸に影響を与える可能性のある空域での飛行
  2. 地表または水面から150m以上の高さの空域での飛行
  3. 人口集中地区(DID地区)における夜間飛行
  4. 夜間における目視外飛行
  5. 補助者(安全確認を行う人)を配置しない状態での目視外飛行
  6. 趣味目的での飛行、仕事とは関係のない個人的な目的での飛行
  7. 研究開発や性能試験などを目的とした飛行
  8. イベント会場の上空での飛行

例えば、包括申請夜間飛行目視外飛行の許可を得ていたとしても、この二つを同時に行うことは原則としてできません

夜間に目視外飛行を行う必要がある場合は、飛行場所や日時などを具体的に特定し、その都度、個別申請を行う必要があるのです。

この記事では、ドローンの個別申請について、法律で頭を抱えているドローン事業者の方々に向けて、安全かつ合法的なドローン運用を実現するための道筋を、分かりやすく解説していきます。

まずは標準的な包括申請を行う方はこちらの解説をご覧ください👇

1.なぜドローンを飛ばすのに「個別」の申請が必要なの?

ドローン(無人航空機)は、私たちの生活やビジネスに革新をもたらす可能性を秘めています。

しかし、その利便性を享受するためには、ドローンに関する法律という名の交通ルールを守ることが不可欠です。

特に、特定の場所や条件下でドローンを飛ばす際には、**「個別申請」**という特別な手続きを行い、事前に国土交通省の許可を得なければなりません。

では、なぜ、包括的な許可だけでは不十分で、わざわざ「個別」に申請する必要があるのでしょうか?その理由を深掘りしていきましょう。

2.空の安全を守るための「個別申請」の対応

ドローンは、飛行機とは異なる特性を持つとはいえ、同じ「空」を共有する仲間です。

特に、空港周辺は、多くの航空機が頻繁に離着陸を行うため、ドローンが誤って侵入すれば、大惨事につながりかねません。

だからこそ、空港周辺でのドローン飛行は厳しく制限されており、特別な理由がない限り、包括申請では許可されず、個別の具体的な安全対策を伴った申請が求められるのです。

個別申請では、飛行ルート、時間、高度、そして万が一の際の安全対策などを詳細に報告し、国土交通省が一つ一つ丁寧に審査します。

これにより、他の航空機との衝突リスクを極限まで減らし、空の安全を守っているのです。

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3.地上にいる人や建物を守る「個別申請」の必要性

ドローンは、どんなに安全に飛行させようとしても、機械である以上、故障や操縦ミスによる墜落のリスクはゼロではありません。

特に、**人口が密集している地域(DID地区)**での飛行は、もしドローンが落下した場合、多くの人々に危険を及ぼす可能性があります。

そのため、DID地区での飛行、特に夜間など視界が悪い状況での飛行は、包括申請では許可されにくく、個別の飛行計画に基づいた安全対策(例えば、落下防止のための機体整備、飛行経路下の安全確保など)を詳細に示し、許可を得る必要があるのです。

4.プライバシーを守る「個別申請」の目配り

ドローンには高性能なカメラやセンサーが搭載されていることが多く、空から広範囲の映像やデータを取得することができます。これは、様々なビジネスにとって非常に有用ですが、一方で、個人のプライバシーを侵害するリスクも含んでいます。

特に、住宅地や商業エリアの上空を飛行する場合、意図せず個人の生活空間を撮影してしまう可能性があります。

包括申請では、広範囲なエリアでの飛行が許可される場合もありますが、趣味目的では包括申請はできません。

趣味目的で飛行する場合は個別申請において個別の飛行計画を立て、飛行範囲を限定したり、撮影する目的を明確にしたりすることで、プライバシーへの配慮が求められるのです。

5.産業の発展を後押しする「個別申請」の対応

ドローンの個別申請は、農業、建設、測量といった様々な産業分野におけるドローンの活用を促進するための制度でもあります。

例えば、農薬散布のために人口密集地の上空を飛行する場合や、建設現場で高精度な3Dマッピングを行うために150m以上の高度で飛行する場合など、包括申請では許可されないような特殊な条件下での業務を可能にするのが個別申請なのです。

ただし、これらの活動は高度な技術や安全対策が求められるため、個別申請を通じて、具体的な運用方法や安全対策をしっかりと示し、許可を得る必要があります。

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6.環境を守り、資源を管理するための「個別申請」の視点

ドローンは、森林の監視や災害時の被害状況の把握、野生動物の調査など、環境保護や資源管理の分野でも活躍しています。

しかし、国立公園や自然保護区といった特別な広範囲区域での飛行は、夜間に広範囲に飛行を行いサーモスカメラによる撮影観察などを行う場合には、包括申請では夜間の目視外飛行はできないので個別申請が求められます。

個別申請を通じて、環境保護に必要な対策である、自然環境へのモニタリングをドローンの利活用によって進めることができるのです。

7.包括申請では実現できない、「個別申請」の多様な可能性

以下のケースに該当する飛行は、原則として包括申請では行うことができません。

しかし、裏を返せば、これらの特別な条件下での飛行を実現するためには、個別申請という手続きが、ドローンのさまざまな可能性を拓くための重要な道筋となるのです。

例えば、空港周辺での精密なインフラ点検、150mを超える高度からの広範囲な地形測量、人口集中地区における夜間の緊急物資輸送、あるいは補助者なしでの広範囲な目視外飛行による効率的なソーラーパネル点検など、これらの高度なニーズに応えるためには、包括的な許可だけでは不十分であり、それぞれの飛行特性やリスクに応じた個別かつ詳細な安全対策を提示し、国の審査を受けることにより、多様な飛行と、それに伴う新たな価値創造が実現可能になるのです。

 

8.ドローン個別申請、ステップバイステップ解説

それでは、実際にドローン個別申請を行う際の手順を、一つずつ丁寧に見ていきましょう。

① 飛行計画を練る:いつ、どこで、何をする?

まず、どのエリアで、どのような目的で、いつドローンを飛ばすのかを具体的に計画します。

飛行ルートや高度、時間帯などを詳細に決定し、それが航空法の規制に該当するかどうかを国土地理院地図などで確認します。特に、空港周辺や150m以上の高度での飛行は、特別な注意が必要です。

② 安全第一!安全管理体制を構築する

ドローンを安全に飛ばすためには、しっかりとした安全管理体制が不可欠です。

操縦者の技能はもちろん、機体の整備状況飛行前の点検緊急時の対応などを具体的に定めます。

国土交通省のガイドラインを参考に、あなたの飛行計画に合わせた安全対策を明確に文書化する必要があります。

具体的な管理項目としては、

  • 操縦者の資格と経験: 無人航空機操縦技能証明の有無、飛行経験時間など
  • 機体の管理: 定期的なメンテナンスの実施、バッテリー管理、機体認証の確認など
  • 飛行環境の確認: 当日の天候、風速、周囲の障害物、第三者の有無の確認
  • 緊急時の対応: 通信途絶時の対応、不時着時の手順、事故発生時の連絡体制など

③ いざ申請!国土交通省へ申請書を提出

綿密な飛行計画と安全管理体制が整ったら、いよいよ国土交通省に個別申請書を提出します。

申請書には、以下の情報を漏れなく記載する必要があります。

  • 申請者の基本情報: 氏名、住所、電話番号、メールアドレスなど
  • 使用するドローンの情報: 機体型式、シリアル番号、機体認証情報など
  • 飛行に関する詳細: 飛行区域、日時、目的、高度、ルートなど
  • 安全対策の詳細: 操縦者の資格、機体の整備状況、緊急時の対応、保険加入の有無など
  • その他: 必要に応じて、飛行経路図や機体の写真などの添付資料

申請は、原則として**オンライン(DIPS2.0)**で行います。必要事項を入力し、関連書類をアップロードして送信します。

申請場所は包括申請なのか個別申請なのかで異なります。

包括申請の場合は、申請する方の住所が新潟県・長野県・静岡県から東の場合は国土交通省東京航空局、愛知県、岐阜県、富山県から西の場合は大阪航空局への申請となります。

個別申請の場合は、飛ばす場所が上記の都道府県より西か東かで変わってきます。飛ばす場所が東西にまたがる場合も考えられますが、その場合は包括申請の場合と同じように、申請者の住所がどこかで判断することとなります。

また、空港等周辺や150メートル以上での飛行における申請の場合、実際に飛んでいる飛行機の影響などを考える必要があります。

そのため、申請先が空港事務所になります。

この場合どの空港事務所への申請がどこになるかですが、現在はドローンの飛行場所が新潟県・長野県・静岡県から東の場合は国土交通省の東京空港事務所、富山県・岐阜県・愛知県から西の場合は国土交通省の関西空港事務所となります。

④ 審査を待つ:ドキドキの結果通知

申請書が受理されると、国土交通省による厳格な審査が行われます。審査期間は、飛行の内容や提出書類の状況によって異なりますが、通常、数週間かかることが多いです。飛行予定が決まっている場合は、余裕をもって申請するようにしましょう。

審査の結果は、DIPS2.0を通じて通知されます。無事に許可が下りたら、許可証をしっかりと保管し、飛行時には必ず携帯するようにしてください。

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9.ドローン個別申請、未来への展望

ドローンの技術は日進月歩で進化しており、それに伴い、個別申請のプロセスもより効率的になることが期待されます。

現在、毎年国土交通省では、オンライン申請システムの改善や、リスクに応じた柔軟な審査の導入などが検討されています。

将来的には、ドローンの自動運転技術AIを活用した飛行管理システムが普及することで、飛行のリスクがさらに低減され、個別申請の手続き自体も簡略化されるかもしれません。

10.まとめ:法律を味方に、ドローンビジネスを成功させよう!

ドローン個別申請は、安全かつ合法的にドローンを運用するための重要な手続きです。

一見複雑に感じるかもしれませんが、適切なステップを踏むことで、あなたのドローンビジネスを力強く後押ししてくれるはずです。

法律をしっかりと理解し、必要な手続きをきちんと行うことで、ドローンはあなたのビジネスにとって強力な武器となります。さあ、ドローンの無限の可能性を信じて、法律を味方に、あなたのビジネスを次のステージへと羽ばたかせましょう!

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