
はじめに
「自分のドローンを改造して、もっと 便利に、もっと かっこよくしたい!」そう考えるドローン事業者の方もいるかもしれません。しかし、ドローンを改造した場合、 登録の手続きが 通常のドローンとは少し異なる場合があります。
「改造したらどうなるの?」「何か特別な手続きが必要なの?」この記事では、そんな疑問に、専門家である行政書士が、 詳細に、そしてわかりやすくお答えします。改造したドローンの 登録について、 一歩ずつ見ていきましょう。
なぜ改造したドローンの 登録は 少し違うの?
ドローンの 登録は、 航空安全を確保するために行われます。改造を行うと、ドローンの性能や安全性に影響を与える可能性があるため、国は改造の内容を把握し、適切な管理を行う必要があるのです。
通常のドローンと同じように 登録すれば良いというわけではない場合があることを覚えておきましょう。
改造にはどんな種類があるの? 登録が必要な改造とは?
ドローンの改造と一口に言っても、その内容は様々です。 登録が必要になるのは、主にドローンの「性能に影響を与える改造」です。国土交通省は、 登録が必要ない「軽微な改造」と、 登録が必要な改造を 明確にしています。
** 登録が 特に必要となる改造の例:**
- 動力方式の変更:
例えば、エンジンのドローンを電気で動くドローンに変えたり、モーターの数を増やしたりするような改造です。
- 操縦方式の変更・追加:
ドローンを操縦する新しい機能を追加したり、操縦方法そのものを変えたりする改造です。
例えば、FPV(ゴーグルをつけて操縦する方式)を追加したり、自動で飛行する機能を追加したりすることなどです。
- 機体構造の大幅な変更:
ドローンの骨組み(フレーム)の材質を大きく変えたり、形を大きく変えたりする改造です。
- プロペラやモーターの変更で性能が大きく変わる場合:
メーカーが推奨していないプロペラやモーターに交換して、ドローンの最高速度や飛行できる時間が大きく変わる場合も登録が必要です。
- 重さ25kg以上のドローンの場合:
大きいドローンは安全のためのルールがより厳しいため、少しの改造でも登録が必要になることが多いです。
** 登録が 通常は不要な「軽微な改造」の例:**
- メーカーが認めている範囲内の部品交換:
壊れたプロペラを、ドローンを作った会社が指定している新しいプロペラに交換するような場合です。
- メーカーが認めているアクセサリーの取り付け・取り外し:
ドローンメーカーが「このカメラやライトなら付けても大丈夫」と言っているものを付けたり外したりするだけなら、通常は登録し直す必要はありません。
- 外観に関する 小さな変更:
ドローンの色を塗り替えたり、ステッカーを貼ったりする程度の、性能に影響のない見た目の変更は、通常は登録の対象外です。
専門的なアドバイス
改造の内容が「軽微な改造」にあたるかどうか自分で判断できない場合は、ドローンを作った会社に確認したり、私たちのような専門家に相談したりしてください。間違って改造登録をしないと、航空法に違反してしまう可能性があります。
改造したドローンの 登録の流れ: 通常のドローンと何が違うの?
改造したドローンの 登録の基本的な流れは、 通常のドローンと大きく変わりませんが、いくつかの大切なポイントがあります。
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必要な情報の準備:
登録の際には、色々な情報を書いたり、書類を提出したりする必要があります。改造したドローンの場合は、普通のドローンに加えて、どんな改造をしたのかを詳しく説明する申請が必要です。
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- 申請年月日: 申請する年を西暦で書きます。(例:2025年)
- 所有者の情報: あなたの名前や住所、連絡先(電話番号とメールアドレス)を書きます。会社や団体でドローンを所有している場合は、会社名や団体の名前、事務所の所在地、担当者の名前と連絡先も必要です。
- 使用者の情報: ドローンを実際に使う人(所有者と違う場合)の名前や住所、連絡先を書きます。会社や団体の場合は、会社名や事務所の所在地、担当者の名前と連絡先が必要です。
- 代理人の情報: 誰かに代わりに登録の手続きをしてもらう場合は、その人の名前や住所、連絡先を書きます。
- 無人航空機の情報:
- 種類: あなたのドローンの形に合わせて選びます。(例:飛行機型、ヘリコプター型、マルチコプター型など)
- 型式、製造者、製造番号:
- メーカー機を改造した場合: ドローンを作った会社などが決めた型式と製造番号を書きます。
- 自分で作ったドローンや、製造番号がないメーカー機の場合: あなた自身で型式と製造番号を決めても大丈夫ですが、空欄にはできません。製造番号は、アルファベットと数字を組み合わせて20文字以内で作りましょう。
- 重量の区分: ドローンの最大の重さで区分を選びます。(25kg未満か、25kg以上か)
- 改造の有無: 改造したかどうかを選び、「はい」の場合は、どんな改造をしたのかを簡単に説明する必要があります。ただし、後で説明する「軽微な改造」の場合は、申告は不要です。
- リモートID機能の有無: 電波でドローンの情報を送る機能(リモートID)が付いているか、付いている場合は内蔵型か外付け型かを選びます。外付け型の場合は、その機器の情報も登録します。
- 登録の要件を満たしていることの申告: あなたのドローンが安全に飛行できる状態であることを自分で確認して申告します。安全上の問題があるドローンは登録できません。
- 製造区分: あなたのドローンが、メーカーが作ったものを改造したのか、それとも自分で作ったものなのかを選びます。
- 重量と最大離陸重量: 改造したドローンや自分で作ったドローンの場合は、機体重量、最大離陸重量、を申請します。(改造前の重さと、改造後の最大の重さを書くのも改造が分かりやすい情報でしょう。)
- 寸法: 改造したドローンや自分で作ったドローンの場合は、全幅、全長、全高を申請します。 (改造前の大きさ(全幅、全長、全高)を書くのも改造が分かりやすい情報でしょう。)
- 写真: 改造したドローンや自分で作ったドローンの場合は、ドローンの写真が必要です。重さによって必要な写真の枚数が違います。25kg以上の場合は4枚(上、前、横、操縦装置)、25kg未満の場合は全体がわかる写真1枚です。
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申請方法: パソコンやスマホからインターネットを使って申請する方法(オンライン申請)と、書類を郵送する方法があります。
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審査: 申請した情報や書類に間違いがないか、安全に飛行できるドローンかなどが、国土交通省によってチェックされます。改造の内容によっては、通常より詳しく調べられることがあります。
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「自作した機体」としての 登録: 大規模な改造をして、元のドローンとはほとんど別のものになったと考えられる場合は、「自分で作ったドローン」として登録する必要があります。この場合は、メーカー製のドローンとは違うルールが適用されることがあるので注意が必要です。資料にあるように、動力方式を変えたり、操縦方式を追加したりするような大きな改造は、「自作した機体」としての登録になる可能性が高いです。
国土交通省 無人航空機登録要領https://www.mlit.go.jp/koku/content/001442849.pdf
特に注意すべきポイント:改造内容の正確な申告と製造番号の変更
改造したドローンの 登録で一番大切なことは、どんな改造をしたのかを嘘なく、正確に伝えることです。
もし、間違った情報を伝えてしまうと、航空法に違反することになり、罰せられる可能性があります。
また、ドローンのフレームや、飛行をコントロールする重要な部品(フライトコントローラー)を交換して、ドローンの製造番号が変わってしまうような改造をした場合は、元のドローンとは別の新しいドローンとして登録し直す必要があります。
古い登録は抹消(登録を取り消すこと)してから、新しいドローンとして改めて登録の手続きをしてください。
重要な注意点: 法律で禁止されているような危険な改造は絶対にしないでください。安全基準を満たさない改造は、空の安全を脅かすだけでなく、あなたの ビジネスにも 深刻な悪影響を及ぼします。
改造したドローンの 登録に関する FAQ
- Q: どこまで改造したら 登録が必要になりますか?
- A: ドローンの性能や安全性に影響を与える改造は登録が必要です。メーカーが取扱説明書などで「これは改造しないでください」と書いていることは、基本的に登録が必要になると考えてください。
- Q: 改造 登録の費用は 普通の 登録と同じですか?
- A: 基本的な登録の手数料は同じですが、改造の内容によっては、追加で費用がかかる場合があります。
- Q: 改造 登録にはどのくらいの時間がかかりますか?
- A: 改造の内容や、国の審査の状況によって変わりますが、普通の登録よりも時間がかかることが多いです。
- Q: 改造 登録をしなかった場合、どうなりますか?
- A: 航空法に違反することになり、罰金などの罰則を受ける可能性があります。
まとめ:改造 登録も、安全なドローン運航のために絶対に守るべきルール
ドローンの改造は、あなたのビジネスを効率よく、便利にするための方法の一つです。しかし、改造をしたら、必ず 正しい方法で登録をやり直すことが、安全なドローン飛行のためには とても大切です。この記事を参考にして、改造の内容をしっかり理解し、 正しい登録の手続きを進めてください。もし、手続きで困ったことがあれば、私たち専門家にいつでも相談してください。あなたの安全で 成功するドローンビジネスを心から応援しています。





